A LIFE IN JAZZ|一度きりの人生を豊かに過ごす秘訣

音楽の紹介やその雑学、読書、生活知としての哲学、など幅広く書いています。

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ジャズの名言〜鬼才セロニアスモンク〜

今回はジャズの歴史において最も興味深い不思議な人物、セロニアスモンクの名言です。

はじめに簡単に彼の紹介をします。

 彼の経歴

https://namiradogroove.com.br/blog/wp-content/uploads/2011/10/thelonious-monk.jpg

モンクは1917年10月10日にノースカロライナ州のロッキーマウントで生まれました。

彼は6歳からピアノを演奏し始めましたが、彼のスタイル自体は独学で習得したものだったようで初期のスタイルはアートテイタムに近いものがあったようです。

チャーリーパーカー、ディジーガレスピーらと同様に、ビバップの開発に大きく貢献した人物として知られています。モンクは当時、彼唯一と言っても過言でないほどの独自の理論からピアノスタイルを確立していました。また、その作曲力の高さも高く評価され多くのスタンダード曲を残しました。”Round Midnight”や”Ruby My Dear"などが有名

 

モンクの7歳年下で互いに尊敬し合う仲だった弟分のとして知られているバド・パウエルの”Round Midnight”

彼についてはこちらの記事でも紹介しているのでぜひご覧ください

heiyou2122123255.hatenablog.com

美しいバラードのRuby My Dear、モンク本人の演奏です。

ところで、ジャズ界の巨人として知られる、ジョン・コルトレーン

彼は一度、マイルスからバンドを追い出され(実質解雇)職を失ったことがあり

その窮地に、手を差し伸べたのがセロニアスモンクでした。

しかも、モンクはコルトレーンにレコーディングやマンハッタンでの長期ライブなどの演奏の場だけで無くサックスの特殊な奏法や音楽理論を与えました。

なぜモンクはそこまでコルトレーンの面倒を見たのでしょうか?

モンク自身、師としての才能があったことは間違いないでしょう

当時のアメリカの黒人の方にとって同郷のつながりは重要でした。

その上、不安定な生活と隣り合わせのミュージシャンは出身地の同じ仲間の繋がりに重きをおいていました。その理由は出身地がどこであるかが彼らの音楽的アイデンティティとも関係したいたからだと言うことです。実はコルトレーンとモンクは同じノースカロライナ州出身なんです。

https://around-usa.com/rentacar/sya/wp-content/uploads/2017/09/map_NorthCarolina.jpg

Thelonious Monk(1917-1982)

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”I say, play your own way. Don't play what the public want - you play what you want and let the public pick up on what you doing - even if it does take them fifteen, twenty years.”

"私は、あなた自身のやり方で演奏しろ、と言う。大衆の望んでいることを演奏するな、自分のしたい演奏をして、一般の人々に理解させようじゃないか、たとえ15、20年かかるとしても"

 

参考文献:コルトレーン/ジャズの殉教者/藤岡靖洋

https://translate.google.com/translate?sl=en&tl=ja&u=https://www.azquotes.com/author/1017-Count_Basie

一度はガチ演奏を聴いておきたい〜クリスマスのジャズ曲3選〜

こんにちは

冬本番、今年はコロナの影響でいろいろな苦労もありました。

しかし、なんとか今日までやってこれたのは自分の家族や友人、音楽仲間など色々な方の支えがあったおかげだなと、今振り返ると感じます。

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さて、いよいよクリスマスがやってきますね。子供の頃はあんなに楽しみにしていましたクリスマスですが、今は当時の懐かしい気持ちを思い出させるシーズンになりました。また、やはりお店で流れる”クリスマスの曲”が目立つようになってきました。ジャズミュージシャンらが演奏する本気の演奏を聴いてみてはいかがですか?みなさんの馴染みの深いクリスマスの曲を、なるべく厳選してご紹介していきます。

The Christmas Song

クリスマスといえばこの曲!とまではいかないまでも、多くの人が一度は聞いたことのある、美しいバラード。今、アメリカのジャズボーカリストの一人として存在感を放つGregory Porter、彼の歌声からは美しさだけでなく古いジャズが持つブルースの味わいも感じられとてもクール。彼はシンガーとしてだけで無く俳優としても知られている最近では2017年の曲Take Me To The Alley(希望のアレイ)でグラミー賞を受賞したことでも有名。

彼のソウルフルな歌声を聞きたい方はこちらの動画もオススメ

Wayne Shorter作曲の名曲”Black Nile”のカバー

Silent Night

邦題は”きよしこの夜”、一般的には3拍子の曲として知られていますが動画では4拍子の曲として演奏されています。個人的には聖歌隊がロウソクを持って歌っているイメージが強いのですが、ビッグバンド用にアレンジするとまた一風変わった力強い印象を受けるので面白い。 

Jingle Bells

クリスマスの代名詞と言っても過言ではないでしょう。それくらいよく聞く曲として有です。演奏しているビッグバンドはウィントン・マルサリス・ジャズビッグバンドです。クリスマスシーズン良く耳にする同曲ではあるが中々このクオリティの演奏は聴くことは少ないように思える。必聴です!

 

いかがでしたでしょうか?

少しでも楽しんでもらえたら幸いです。

それではまた! 

音楽の【最重要知識】〜五度圏(サークルオブ5th)とは?〜

こんにちは

今回は久しぶりに音楽理論についてお話します😌

クラシックだと五度圏、ジャズ界隈ではサークルオブ5th

と呼ばれるもので

音楽の構造を理解する上で最重要知識の一つであります。

数の世界で言うならば四則演算(足し算引き算割り算掛け算のこと)くらいに大事かな

なので是非覚えていただけると嬉しいです😆

 

五度圏について

これ以降は短くて言いやすいので五度圏の方を採用していきます。こちら↓

https://adlib-life.com/wp-content/uploads/2019/01/3300b1cf1af2061c63735d121bb0da6a.jpg

それでは五度圏とは何を示すどんな表なのか?

それは

和音が最も進行しやすい(引っ張られやすい)コードの"ルート"を示したもの

です。

どういうことか?

例えば、昨日のブログで取り上げた、Afternoon In Parisという曲のコード進行を見てみましょう、Aメロの部分になります。

|CM7|Cm7-F7|B♭M7|B♭m7-E7|

|A♭M7|Dm7-G7|CM-Am7|Dm7-G7|

https://adlib-life.com/wp-content/uploads/2019/01/3300b1cf1af2061c63735d121bb0da6a.jpg

このコード進行と五度圏を比較して何か気が付きませんか?(分からなくても大丈夫🙆‍♂️)

もうちょっとわかりやすくするためにルートだけ書くと

|C|C-F|B♭|B♭-E♭|A♭|D-G|C-A|D-G|

そう、五度圏の左回りの連続性が曲のコードのルートと一致しています。

実はこれ、ジャズに限らず実は民謡であったりポップスにもよく出てくる進行です。

(ただ一部の曲は異なる場合もあります、しかしコードをアナライズすると解釈を変えただけの場合も多く進行の本質はこの五度圏であることが多いです)

そのため大変利便性が高く、例えば全く音楽のの知識がない方でアルファベットと音階の一致するのが簡単にできるようになれば、次に覚えるべきはこの五度圏かもしれません。

例えば、上にあげた曲なんかは五度圏を覚えることで、あくまでルートだけではありますが、コードを覚える手間がかなり省けることがわかると思います。知識の節約にもなるんです。

ちなみに覚え方ですが、口で暗唱するもよし、紙に書くもよしです。

ただ、できるだけCから口に出して一周したら、次はFからというようにスタートする文字を変えることでより効果的に覚えることができます。

また、個人的に記号に対称性があるなと感じたので

BEADG CF BbEbAbDbGb

このようにベアドジー オブ(OとCが似ているので) ベアドジー(フラット)

で覚えました。よければご活用ください。

( ちなみに五度圏という意味の理由は長くなるので今回は割愛させていただきます。 )

最後まで見ていただきありがとうございました。

それではまた!

 

 

ピアニスト紹介/クラシカルなジャズもあり?ジョン・ルイスについて

今回はジャズピアニスト紹介ということで、John Lewisについて取り上げたいと思います。

経歴

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f0/John_Lewis_1977.jpg/220px-John_Lewis_1977.jpg

ジョン・ルイス本名をジョン・アーロン・ルイス(1920-2001)

彼はアメリカ合衆国イリノイ州に生まれましたが、生後2ヶ月でニューメキシコ州に移ったため幼少期は実質ニューメキシコ州で育ったといえます。両親が離婚した後、母親に引き取られました。彼女は腕の良い歌手でしたが、病気で亡くなります。ルイス4歳の時でした。

そして祖母と大祖母に育てられることになります。

1927年ジョン・ルイスが7歳の頃、音楽への興味からクラシックピアノを学び始めます。

父親とは離婚、母親は亡くなるという幼少期の家族の環境にはあまり恵まれなかった彼でしたが、ラッキーなことに彼の家系は音楽一家だったので家族バンドを組むことができました。そしてジョン・ルイスはそのバンドでピアノ演奏を許される機会がありました。他にもボーイスカウトなどでも演奏しており、腕を磨きました。

また、彼はピアノのレッスンをクラシックのスタイルで受けていましたが、同時に若い頃からジャズに触れる機会が豊富でした。

実は、彼の祖母が大のダンスミュージック好きで、よく演奏していたのです。当時のダンスミュージックといば、スウィングジャズだったと思います。(Satin DollやThe Preacherなど)

このように幼い頃からルイスはジャズ良く聴いていたんですね。

功績

https://www.euroarts.com/sites/default/files/styles/disk_cover_1000_/public/media_product/880242677686_MJQ_DVD_Cover.jpg?itok=XMhvrJ3p

彼の功績として有名なのはMJQ(モダンジャズカルテット)のピアニスト、リーダーとして手腕を振るったところでしょうか、実際MJQが発足した当時、ビブラフォン奏者のミルト・ジャクソンは楽譜がほとんど読めない様子で、ベーシストのパーシー・ヒースは全く読めなかったらしく、そこで彼は仲間に色々教えたようです。グループ全体の能力を底上げしまとめあげたのは彼の力によるものと言えるでしょう。MJQに関してはあのマイルス・デイヴィスも高く評価しています。(具体的にはまた後のブログで)また、ジャズといえば当時、麻薬の常習などジャンキーなイメージを持たれていたことで中々民衆に歓迎されないムードがありました。

そんな中、彼はクラシック音楽の要素をジャズに導入したのです。

例えば、事前にアドリブの長さが決まっている曲、構成がきちんとした曲、クラシックのホールで厳かな雰囲気の中で演奏するなどして、当時のジャズのイメージを覆しました。彼はビバップのスタイルを理解はしていましたが、完全に染まることはなく、クラシックの音楽理論の範囲での解釈にとどめました。そのピアノの音色は透き通ったような音でとても印象的です。

有名なアルバム

Afternoon In Paris

同アルバムに収録されている”Afternoon In Paris”はジャズのスタンダードとしても知られており、テナーサックス のソニー・ロリンズ、タビー・ヘイズをはじめ、ピアニストのトミー・フラナガンケニー・バレル、ローランド ・ハナらなど名だたるジャズマンらにカバーされています。また、当時のフランスの若手ギタリスト、シャサ・ディステルともコラボしていることでも有名です。

 

今日のオススメ曲(ZAZ)

現代を代表するシャンソンのZAZ、彼女のサードアルバム”ZAZ PARIS”ではディレクターにあのクインシー・ジョーンズを起用した、かなり音楽的にも充実したアルバムとなっております。ZAZ自身の個性的な部分がやや隠れたという意見もありますが、一度は聴いたことのあるフランスの名曲を収録した、オススメの一枚です。ちなみに同曲はフランス語でパリの午後という意味で、実は先ほどのジョンルイスのAfternoon In Parisのボーカル付きアレンジ版となります。お洒落な紙のジャケットの仕様なのも魅力の一つです。ぜひ一度手にとってもてはいかがでしょうか?

 

PARIS

PARIS

  • アーティスト:ZAZ
  • 発売日: 2014/11/07
  • メディア: CD
 

最後までご覧いただきありがとうございました。それではまた! 

第五回ジャズの名曲〜ストレッチにも使える?体が自然と動きだすジャズ集〜

こんにちは

今回は第五回ジャズの名曲ということですが

テーマは”体が動き出す音楽”です。

在宅ワーク等で、最近運動していないなと感じる方

コロナによる外出自粛で、気が滅入っている方もいらっしゃるかと思います。

そこで、是非活用していただきたい明るい気分になるジャズの曲をご紹介いたします。

お子さんと一緒に音楽に合わせて踊ってみても楽しいかもしれません☺️

The Hippest Cat in Hollywood(Horace Silver

ファンキーといえば彼の曲を思い浮かべることでしょう、彼のキャッチーでどこか懐かしいアドリブはブルースの土着感を感じる。民族音楽やブルージーな音楽が好きな人にオススメ!

Joy Joy(Kinga Glyk) 

1997年ポーランド出身の女性ベーシスト、キンガ・グゥイク

ジャズのテクニックだけでなく今時の若者に向けたポップな曲調がカッコイイ

上手いのに気取らない、見ているだけでもハッピーになる下のMusic Videoも必見。

The Sidewinder(Lee Morgan

悲劇のトランペッター”リー・モーガン”の最も有名な曲と言っても過言ではないでしょう。

これもまた、ブルースやホットなジャズが好きな方にオススメです。

 

Wave(Antonio Carlos Jobin)

ボサノヴァ”という言葉を初めて使った人物としても有名なブラジルの作曲家で、様々な楽器もこなすマルチプレイヤーアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲、生活音としても活用できます。

Cantaloupe Island(Herbie Hancock) 

ハービー・ハンコックの名曲として多く知られています。

セッションでもよく最後締めの曲として使われたりします。

Song For My Father(Horace Silver

ちなみにこのジャケ写真の葉巻をくわえたおじさまは

同曲の作曲者であるホレス・シルヴァーの父親、ジョン・タヴァレス・シルヴァです。

彼の父親の故郷の、カーポベルデ島の音楽からインスピレーションを得たようです。

 

The Chicken (Alfred "Pee Wee" Ellis)

この曲は↓動画のエレクトロニックのベーシスト、ジャコ・パストリアスがアルバム”Invitation”で取り上げたことで有名になりました。

 

Moanin'(Bobby Timons)

ジャズメッセンジャーズでお馴染みのあの曲、ジャズを聴かない方も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

Liberated Brother(Horace Silver

夏のサンサンと照りつけた太陽を感じさせる、そんな曲です。

 

いかがでしたでしょうか?少しでもいいなと感じる曲があれば幸いです!

それではまた! 

 

第二回ジャズの名言〜ジャズマンから学ぶ生活知〜

前回好評だったジャズの名言の第二回目です。

Horace Silver(1928-2014)

ファンキージャズの王者として知られるジャズピアニスト

初期の頃はバド・パウエルの影響を受けたビバップスタイルの演奏が目立つが

聴きやすいメロディアスなアドリブと、高い作曲センス、リーダーとしての音楽監督力が特徴

彼の作曲した音楽にはファンキーさだけでなく、ラテンや民族音楽

さらには日本の和の音階(12♭35♭6)を使ったものまであります。

その音楽に対して多様性を重視したスタイルは、もしかすると彼の両親の出身

(父はアフリカ系ポルトガル人、母はアイルランド人とアフリカ系の血)から来ているのかもしれません。

https://www.morrisonhotelgallery.com/images/big/WSILVH38.jpg

”I will search for hidden talents that I didn't know I had and do my best to cultivate them.”

”自分が知らなかった埋もれた才能を探し、私はそれを伸ばすために最善を尽くす”

 自分の持つ能力というのは、自分では当たり前な分、中々自覚するのが難しいことがあります

逆に苦手なことというのは、目立ちやすいのでよくわかる。(このことを心理学用語でネガティブバイアスと呼びます。)

現代に生きる我々は自分の才能や能力を見極めることが困難になっています、なぜなら見極めるのには自信と時間が必要だからです。しかし、機械が早い結果を出せるのは良いことで、それを人間にも適用するのが善であるという理屈がまかり通った今の教育では、才能を見極める前に自殺したり、鬱になったりしてしまう人が多いのではないかと思います。

短いスパンで考えずに、長いスパンで自分の才能を見つけていくことも良しとする、そして見つかったらそれに全力で取り組む、そんな感覚も大事にしたいものです。

Herbie Hancock(1940-)

https://livedoor.blogimg.jp/hendrixpage1215/imgs/c/0/c0aec6b1.png

You can practice to attain knowledge, but you can't practice to attain wisdom.

"知識を得るために練習することはできますが、知恵を得るために練習することはできません。" 

これは、何か練習して上達したことのある方は理解がしやすいかと思います。知識は付け焼き刃でも付けることはできますし、時間をかければ得られるという感覚があります。

僕個人的な意見としての”知恵”とは

 

生きた知識として”実践で活用できる”のか

仕入れた複数の知識に”重なる部分がある”のか

シンプルに”知識を集約”できないのか

何か”一般化”できること、他の分野にも適用することができないのか

 

そう言ったことが”知恵”だと思っています。

これらはあくまで自分が知恵だと感じる”なにか”の一側面です。

つまり、知識を得るためには、まずは知識を得る必要があり、知識を得たらそれを日常的に使ってみる。日々の生活の中に溶け込ませてみる。そして実践の中で個人的な気づきを経て、ようやく知恵となり、感覚に落とし込めるのだと思います。知恵を得るためには個人的な体験をするしか無い気がします。書いてある内容を理解すれば、すぐに得られるものでは無いのでしょう。なぜなら、それは長期的なスパンで得られるものであるし、また偶発的な要因も内在しているように思えます。そのため、それを得るための直接的な練習は定義できない(人によって感覚が異なるので)ということでしょうか。

 

”Jazz is a music that is open enough to borrow from any other form of music, and has the strength to influence any other form of music.”

”ジャズとは他の種類の音楽から借りることができるほどオープンであり、他の種類の音楽に強い影響を与えている音楽だ”

つまり、ジャズとは常に進化し続ける音楽であり、その過程で

ラテン音楽民族音楽、ロックやワールドミュージック色々な音楽を吸収してきました。

それくらい、つまり曲のジャンルに捉われないということでしょう。その一方で

ジャズから生まれた、お洒落な和音であったり音楽理論のアイデア

現在の音楽たとえば、ポップスなどにも応用されているということなのでしょう。 

今日のオススメ曲

ジャズ界のレジェンド秋吉敏子(1929-)さんのファーストアルバム”Toshiko's Piano"より"I'll Remember April"

彼女は日本人で初めてジャズピアニストとして海外のレーベルと契約を結びジャズのレコーディングをしたことでも有名ですが、特筆すべきはその演奏スタイルです。

彼女はバド・パウエルの影響を強く受けており、その演奏からもエッセンスが随所に見られます特にバドのお気に入りの曲である同曲からは彼女のバドへの敬意が感じられます。技巧的なアドリブだけでなく、バドパウエルのような力強くエネルギッシュなアドリブ、さらには女性ならではの優雅な演奏にも注目です。

この時代に、着物を着て熱いビバップを弾いている女性は秋吉敏子さん以外にいなかったことでしょう。めちゃくちゃ大変かっこいいですね、、、

 

最後まで見ていただきありがとうございました!

それではまた!! 

参考文献:

https://translate.google.com/translate?sl=en&tl=ja&u=https://www.azquotes.com/author/1017-Count_Basie

第三回ズージャ会議〜Jazzは失敗をバネにする音楽?〜

こんにちは

今回は自分が持つジャズのイメージの1側面について

お話していたいと思います。(あくまでコンボジャズのイメージです)

また、僕自身、”ジャズの本質は即興音楽”であり曲の種類で区別しないと考えています。

これについては次の記事を参照いただけると幸いです。

heiyou2122123255.hatenablog.com

結論から言うと、題名にもあるとおり”失敗をバネにする音楽”なのですが

その理由についていくつかのエピソードをお話しできればと思います。

僕が大学1年生の頃

大学の一般教養で、音楽の即興表現というテーマで授業が開講されていました。店員20名の狭き門でしたが、抽選で何とか受講することができました。

そこでは、色々な時代の前衛的な音楽を勉強したり(ジョン・ケージとかサウンドクラスター、図形楽譜など)

https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcRWGOCQ954VZ-OrAGBBXj3UcOc-LlNyJx78TA&usqp=CAU

(僕が見たものと一致する画像は見つかりませんでしたが、オーケストラでこの図形楽譜を演奏する場合、指揮者の代わりに長い棒を持った人が”今図形楽譜のどこを弾いてるよ”っていうのを指し示し、演奏者はその時に感じたや事前に仕入れた演奏を弾くそうです。かなり即興的な要素が強いですね。)

 

また、時々ピアノを使って即興演奏をしました。

その中で先生に言われて印象に残っている言葉が

”間違えて変な音を鳴らしたと思ったら、慌てないで逆に意図したように弾いてごらん”

と言っていたことです。

例えば、その音を繰り返してみたり、狙って弾いたのだと思わせるくらいな素振り つまり、動揺しないで弾くということです。

 

他にも、確か有名なジャズマンの名言だったと思うんですが

”ジャズは失敗から生まれた”

という言葉

つまり、ミスタッチしたが意外とお洒落な音になってるなと気がついた演奏者がジャズらしいサウンドを生み出したということです。

実際、昔の教会では音楽は神聖なものと位置付けたれていたそうで(今でもか)今でこそ当たり前なサウンドとしられるメジャー7度という音を弾いたら、教会から破門される。ということがあったという話は聞いたことがあります。当時、西洋音楽と教会音楽は切り離せない関係にあったことは事実でしょう。そう言った状況の中ではジャズらしい音楽は生み出せないでしょう。また、ジャズが興ってからまもない頃、クリアではないくぐもったような和音に対しては色々物議を醸したようです。ジャズのあまりに濁った和音に対しては抵抗がある方も多いのよくあることかと思います。

 

他にも、僕自身が実際に体験したこととして、アドリブの際に間違えて鳴らしたフレーズがいい味をだしていると気がついた時、その音列を分析してみると意外と理にかなっていたりするのがとても面白いのです。

別の話だと

”ジャズは減点方式ではなく加点方式”だという言葉も良く覚えています。

テストでよく先生が言いますよね、加点方式だからきちんと空欄を埋めなさい、と

これがジャズのアドリブも適用されるというんです、間違えたってさほど問題にはならない

いかに面白い演奏や、他にない演奏ができたか、数小節でも何かかっこいいフレーズが弾けたなら万々歳なんです。だから大胆に、演奏するんです、失敗を恐れずに。

確かに、良い音を弾いているのに自信なく弾いていたらもったいないでしょう。

もちろん自分の中でもっとうまくなりたいなといつも思っていますし、自己研鑽しています。

ジャズの面白いところは、個々人のいいなと思うサウンドを追求しても問題ないこと、むしろその感性を大切にして”耳を育てていくこと”です。

いかがでしたでしょうか?個人的には、音楽に限らず大事な要素が入っているようなように思えました。皆さんはジャズという音楽をどのように感じますか?

ぜひコメントで教えていただけると嬉しいです。いつも見ていただきありがとうございます。それではまた!