シダー・ウォルトン(Ceder Walton)の非凡な才能
- プロフィール
- Ugetsu (written by Ceder Walton)
- Firm Roots (wrritten by Ceder Walton)
- シダー・ウォルトンを知ったきっかけはベニー・グリーン(Piano)だった。
プロフィール
1937年テキサス州のダラスに生まれ。母はピアノの教師で、コンサートピアニストでもありました。よくダラスのジャズ公演に彼を連れて行ったそうです。
彼が影響を受けたピアニストは、ナット・キング・コール、バド・パウエル、セロニアス・モンク、アート・テイタムで、幼い頃から演奏を真似をしていたということです。
英語Wiki調べ
セロニアス・モンクの最初期のスタイルはアート・テイタムに近かったそうですし、バド・パウエルはモンクから理論を教わっていたそうですから、なんとなく繋がりを感じます。
また、演奏も丁寧ながらもビバップのスタイルを感じさせます。
はじめに彼の作曲した有名な曲を2つご紹介します。
Ugetsu (written by Ceder Walton)
Ceder Walton:piano
Billy Higgins:drums
Daved Williams:bass
曲名のUgetsuは、日本語の雨月(うげつ)のことです。
(日本にゆかりのある名前の曲はなんだか嬉しいですね)
Fantasy In DとUgetsuの関係性
Fantasy In Dとはなんぞや?と気になる方は多いことかと思いますので解説します。結論から言うと雨月とFantasyは同じ意味のようです。実際ジャズメッセンジャーズのライブの演奏の最初に、アート・ブレイキーがUgetsuとは日本語であり、Fantasy という意味だ。と言っています。両方の意味を知っている人からすれば、そりゃそうよと何を今更、思うかもしれませんね。ただ、私は日本人ですが、雨月=Fantasyね、はい納得、とはなりませんでした。。。調べたところ、雨月とは少し違いますが、日本には”雨夜の月”ということわざがあり、これとFantasyが近い意味でした。
雨夜の月とは、”想像するだけで見えないもの、実現しないことのたとえ”(goo国語辞書より)
という意味で
対して、Fantasyは、”現実離れした想像、幻想”(Weblioより)という意味です。
なんとなくつながりそうですね。ちなみに最後のIn DとはDのキーという意味ですね。
フレディ・ハバードと演奏するライブ映像が楽しいのでよかったらどうぞ↓
曲の由来を知って聴くとまた違った楽しみ方ができるかもしれません。
Firm Roots (wrritten by Ceder Walton)
Roy Hargrove:trumpet
Stephen Scott:piano
Ron Blake Tenor:saxphone
Rodney Whitaker:bass
Lewis Nash:drums
この曲は1974年のライブアルバムFirm Rootsで初めて公開されました。このファームルーツ、私はジャズのライブにて初めて聴いた曲で、Farm(農園)だと勘違いしていましたね。さて、Firm Rootsの意味を調べてみましょう。
Firmとは”安定した、揺るぎない”といった形容詞で
Rootsとは”人の文化的、社会的、伝統的なルーツ、土地の結びつき、や(精神的な)ふるさと”などの名詞になります。なんとなく哲学的な響きを感じますね。
Gain Firm Rootsという熟語をご存知でしょうか?、これは”強固な基盤を得る”、そういった意味になります。僕の個人的な意見としてではありますが、当時のジャズマンらにとって土地柄の繋がりが重要であったことを考えると、”同郷の仲間の深い絆”といったニュアンスなのかなとも思いました。詳しい方いれば教えていただけると嬉しいです。
(Weblio調べ)
シダー・ウォルトンを知ったきっかけはベニー・グリーン(Piano)だった。
ちなみに私がシダー・ウォルトンについて知ったのは、大学2年の終わりです。当時の私はホレス・シルヴァーが好きなのもあり、彼の曲のカバーした演奏も好んで聞いていました。その時にベニー・グリーンという比較的若い世代でビバップのスタイルを貫いているジャズマンを知り、色々聞いてみるとバド・パウエルのCelia、ホレス・シルヴァーのSplit Kick、など自分のお気に入りのニッチな曲を弾いているではありませんか!(歓喜)
彼のプロフィールなど調べたところ、バドの影響を多分に受けたと言っており、雑誌にて尊敬するピアニストはシダー・フォルトンと言っていたのを覚えています。
当時は、シダーについてはその程度しか知りませんでした。しかし去年2021年の10月ごろに入り、ジャズバーのライブ演奏で偶然聴いた曲のFirm Roots、またApple Musicにおすすめされた曲でUgetsu(Fantasy In D)との出会いでもう一度、名前を知ることになりました。実はこの2曲は去年知った曲の中でも特にかっこいいと感じたものだったんです。
両方ともたまたま、シダーの作曲で、せっかくなので記事にしてみました。少しでもお楽しみいただけたら嬉しいです。ありがとうございました。
ジョージ・ガーシュウィンの名言〜Life is a lot like jazz. It's best when you improvise〜
ガーシュウィンについて簡単な説明
ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937)、ユダヤ系ロシア人の移民の息子としてアメリカのニューヨーク、ブルックリンに生まれました。
ガーシュウィンといえば、なんといっても”Rhapsody in Blue ”が特に有名ですよね。後世に語り継がれるこの名曲ですが、なんと彼が24歳の時に書いたそうです。恐るべき才能。。。
しかし残念ながら、ガーシュウィンは38歳という若さでこの世を去ることになります。”Summer Time”、”I Got Rhythm”、”Embraceable You"そして、”Fascinating Rhythm”、など、ジャズスタンダードとしても知られる多くの名曲を残しました。
さて、実をいうと私自身は彼についてあまり詳しく知りません。しかし、ガーシュウィンの曲はなんというか、個人的に”斬新で他に追従を許さない”、そんな曲が多いように思います。それはサマータイムのように曲を構成する和音に限らず、メロディーにも表れていると私は感じます。例えば”Fascinating Rhythm”、はよく表しているように感じます。
アルトサクソフォンのアートペッパーによる同曲の演奏です。
いかがでしたでしょうか?
一瞬聞くと拍子が変わっている、、、?ように聴こえるかもしれません。
しかし4拍子でずっと変わらないのです。面白いですよね◎
それでは、彼の名言を見ていきましょう。
”人生”と”ジャズ”の共通点
Life is a lot like jazz. It's best when you improvise.
人生はジャズとよく似ている。即興のときほど上手くいく。
もちろんこれは、なんでもかんでも場当たり的にいい加減にやっていけば良い、というわけではないでしょう。私は人生において意味を持つのは”人との交流”にあると思います。
ぎこちなさや、不器用さ、不安、弱い自分を見せたくない思考などが邪魔をして、相手に失礼なことを言ってしまったり、気持ちを上手く伝えられない経験などありませんか。
相手との豊かな交流の潤滑油として、そこに適度な”人間らしさ”や”素直さ”が必要なのかなと、それらは出そうと思って出せるものではありません。
少し違うかもわかりませんが、私の経験で似たような出来事が過去にがありました。中学生の時、好きな女の子とラインしていた時のことです。
中々やりとりが続かない、そんなことがありました。(もちろん相手が自分のことを嫌っていたり、忙しかった可能性もありますが)
今思えば、当時の自分は相手がどんな反応するだろうとか、色々と考え、”無難な発言”をしていたように思います。もちろん相手のことを考えるということ自体は悪くはありません。
しかし、それを見たその瞬間に感じた”鮮度の高い心から湧き出た気持ち”から、大きく乖離してしまったためか、上手く言葉のキャッチボールができずに連絡が途絶えてしまった経験があります。
このように、人との楽しいコミュニケーションにおいては、その背後に即興的な要素が隠れていることがあるかなと思います。
直感(=即興的な行動)を信じる勇気
Appleの創設者として知られる、スティーブ・ジョブズもこの名言と似たようなことを話していたことをふと思い出しました。彼の人格については賛否ありますが、目指していた姿勢みたいなものに当時憧れていたようです。今から5年前の2016年にメモに保存したものです。
あなたの時間は限られている。
だから他人の人生を生きたりして
無駄に過ごしてはいけない。
ドグマ(教義、常識、既存の理論)にとらわれるな。
それは他人の考えた結果で生きていることなのだから。
他人の意見が雑音のように
あなたの内面の声をかき消したりすることのないようにしなさい。
そして最も重要なのは、
自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい。
それはどういうわけか
あなたが本当になりたいものをすでによく知っているのだから。
それ以外のことは、全部二の次の意味しかない。
”自分の直感を大事にした行動”=”即興的な行動” という点で近いと感じました。
社会のあるべき姿というのは、やはり一定の価値はあります。しかし”その人自身の魅力”というのはどこから生まれるのか🤔心から好きだと感じることを行動に移してこそ、生まれるのではないでしょうか?日頃から、自分が本当に心からいいなと感じるものをよく大切にすることは、まさに即興的な心の動きを緻密に捉えていることに他ならないと思います!
そしてそれらが個々人のアイデンティティや、豊かな価値観の形成に、大きな影響を与えているような気がするんですよねー。
少し脱線してしましました💦ジャズのアドリブ(即興演奏)では、感性を大事にしながら理論を学ぶ。理論を何度も実践していき直感に落とし込むことで少しずつ自分の出したい音が即興的に弾けるようになるのかなと、個人的には思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ジャズマンの名言〜I'll just try to keep my mind open to whatever comes my way.〜
こんにちは、今回の記事ではジャズミュージシャンの名言についての解説を交えながらご紹介していきます。
一人目はアグレッシブでパワフルな演奏スタイルで知られる、ピアニストのマッコイ・タイナー、彼はジョンコルトレーンのカルテット、全盛期のレギュラーメンバーでもあり、多くの映像が残されています。当時の若い頃のマッコイの演奏を見ていると、彼自身のスタイルは確立されつつあるものの、完全ではない様子が伺えます。以下は動画のご紹介です。
上がコルトレーンのバンドで当時、マッコイ25歳、コルトレーン37歳なのでコルトレーンはマッコイにとってひとまわり上の先輩と言えます。ちなみにコルトレーンはこの4年後に亡くなります。
下がおそらくマッコイ・タイナー彼自身の全盛期の演奏かと思います。鍵盤の上を大きなクモが縦横無尽に這うような、そんなイメージを最初に受けました。すごい技術です。。。
Impressions
youtu.be
Inner Glimpse
youtu.be
「I'll just try to keep my mind open to whatever comes my way.」
「私は、人生で出会う”全てのこと”に対して、”心をひらいておく”ようにします」
これは深いな、と感じました。 彼自身の場合、ジャズミュージシャンとしての意味合いならば、「あらゆる音楽に対して拒絶せずに心をひらいておくこと、耳を傾けて吸収していく」といった風にも捉えられます。ジャズという音楽は、過去や現在もあらゆる音楽を吸収、発展し、今も進化を続けていることを考えると、納得がいきます。
また、クリエイターや創造的な能力を仕事にしている人にとっても、今まさにこのような考え方は必要とされるのではないでしょうか?問題を解決する突破口を見つけるために、全く関係のないと思っていた事柄からヒントをうることは意外とあるものだと思います。
日常の些細な出来事であってもそれらをよく感じること、心を開いておくことは、大変価値のあるものでしょう。
参考サイト:https://www.azquotes.com/author/58273-McCoy_Tyner
耳コピを始めたのはNintendoのあるソフトがきっかけだった
耳コピとは、好きな音楽(←ここ重要)を注意深く聴いて、譜面におろすことを言うのだと
個人的には考えていて
僕は、今ジャズなんかをやっていて、時々アドリブの耳コピなんかもしています。
しかしながら、音楽の大学を出たわけでも、小学中学の音楽ガチ勢でもありません(ちなみに高校は工業で、音楽の代わりに強制的に美術をやりました)
大学から音楽を始めるにあたり、世間的には割と土壌のない人間だったのでしょう😂
楽譜も読めない、音階は白鍵盤(Cメジャー)をなんとか弾けるくらいでした。
ではなぜジャズをチョイスしたのか??
ジャズを選んだ理由、たくさんありますが🤔
大きな一つの理由としては
クラシックの楽譜の音符を読むのに比べて
「コードという和音を表す記号で和音を覚えるくらいなら自分でもできるかな?」と思ったからです。
「音符が読めなくてもピアノとして音楽に参加できるし、いろんな曲を演奏できて効率めっちゃええやん」
今思えば、ジャズを舐めてるなと思う一方
現在はアドリブのための理論知識を
いかにコンパクトするか
自分なりに腑に落として、把握するか
が課題であり
その意味では当時としては良い着眼点だったのかなと😂
さて、記憶をさかのぼると小学生の頃にハマっていたDSのソフト(?)があったのを思い出します。
その名を”大合奏バンドブラザーズDX”、これはゲームメーカー大手ニンテンドーのいわゆる”音ゲー”なのですが
当時、画期的だったのはソフトで作曲ができるということ、そしてその作曲データを投稿し、ダウンロードできるという点です。
そのころの自分は”音ゲー”というよりもむしろ、好きなゲーム曲を投稿している人の曲をダウンロードし聴くといった、
今で言う『音楽プレイヤー』みたいな使い方をしていたのです。
当時レトロゲーの音楽が大好きだった(兄の影響でグラディウスや、沙羅曼蛇等)私は
好きな曲がアップされていない時には
打ち込むか〜、となってました
音ゲーなのに作曲の機能を使っている時間の方が多くなる現象が起きていたのです✨笑
もちろん、知識ゼロなので音価(音符の分類)などという基礎の基礎知識もありません。
とにかく曲を聴いて、そのメロディーと同じ音になりそうな音を探す、ただこれだけです。はい笑
音価が無茶苦茶なので、アメージンググレースとかが超絶、変なリズムになるんですwww
今でも覚えていますが、なぜか3拍子で指定してしまって、それでも何回も何回も再生して楽しかった記憶があります。
音が揺れるので、ジャズ風アレンジだとか(今思えばほんと恥ずかしくて死にます)訳のわからないことを言って家族に自慢していましたね^^;
打ち込むときに音符を選択して十字キーを上下に押すと半音ずつ音符が上下し、音が鳴るので原曲と一緒になる音を探す!!宝探しみたいなふうに感じていました!
気がつくと1〜2時間平気で過ぎているので
我ながら本当に怖かったです(?)
今思えばそのときに聴覚を鍛えてたんだろうなと思います。あと忍耐力笑
みなさん小学生の時に熱中した何かとかありませんでしたか?
僕はたまたま大学での趣味で活きることになりラッキーでした😂ただ、今まで興味とか関心を周りに合わせてきたこともあり、中々趣味らしいものがなかったのは事実です。
現在5年目を迎える今まで一番長く続いた
お洒落な趣味ね、と言われがちな、ジャズ
これからもより多くの方にその真の魅力をお伝えできるよう、頑張ってまいります🔥
最後までお読みいただきありがとうございました!
ただジャズマンが喋ってるだけの動画も、ジャズ好きにとっては熱いコンテンツになる説
こんにちは
最近ブログの投稿頻度が下がっていますが、実はアルバイトを始めまして、、、(言い訳)
しかも、しっかり時間は取れない割に、今の時代いろんな情報に容易にアクセスできるのでネタ自体は溜まっていくんです。(困ったことですが、汗)
そこで!
じゃあ、まだネタの状態ではあるけど、それはそれとしてブログで共有するのはどうかなと思ったのです!
早速ですが、皆さんベニーゴルゾンというジャズプレイヤーをご存知でしょうか?
メガネをかけているサックスプレイヤーが彼です!
すごいですね、リーモーガンやアートブレイキー、ボビーティモンズらとツーショット!
てことはめっちゃ昔(ビバップとかの時代)のプレイヤーじゃん!!
ほぇ〜なるほど!
ん?
アレ?(この写真綺麗すぎないか??)
一応、初期の頃のブログでのジャズメッセンジャーズの回で少しご紹介しましたが↓
heiyou2122123255.hatenablog.com
な、なんと、彼(92歳)、実はまだご存命なのです!!!(2021現在)
(ちなみに上の写真は2016年のものです。)
当然、”彼の存在そのもの”が伝説級な人物なわけですが^^;
彼の演奏前のトークの内容も興味深いのです!!
この曲は、若くして亡くなった天才トランペッター”ブラウニー”ことクリフォードブラウンに捧げた曲としてよく知られている、スタンダードにもなっている曲なのですが、この曲を作ることになった当時のことをとても鮮明に語っています。
ブラウニーとドラマーのマックスローチが同じバンドを組むまでの経緯や、ブラウニーと彼のお嫁さん、バドパウエルの弟リッチーパウエルが交通事故に遭い即死してしまうこと、などなど当時の衝撃など、こと細やかに説明しています。
(この動画を本当は、翻訳とかまとめてブログにしたかったんですが、、、笑)
そして彼の作曲した”Stablemates”の演奏前でも
この"Stablemates"ですが調べてみると、
オーナーが一緒の競走馬とか、同じ組織、バックグラウンドの仲間と言った意味があるようです。
同曲が初めてリリースされた、ベニーゴルゾンのリーダー作ではパーソネルに
ベニーゴルゾン、リーモーガン、パーシーヒース、レイブライアント、フィリージョージョーンズ
がいました。
彼らの経歴を調べると、どうやら出身や子供の頃に住んでいた土地に共通点があることがわかりました。その土地とは、フィラデルフィア。
どうやら、Stablemates=経歴、出身の同じの仲間
という意味が合っていると思います。
さて、普段Youtube でジャズを漁っている僕ですが、ジャズジャイアントたちのジャズについて語っている動画(しかも演奏前に曲に関わるエピソード!!)なかなかお目にかかることがありません(もっとも、音楽を人前で演奏する時のMCってなんか難しいですよね💦)
ガレスピーは演奏だけでなくてトークも得意なイメージがあるので、彼の動画でそう言ったものを見たことはありましたが、ジャズマンの多くは基本トークして演奏、することは少ないように思えます。
自称ジャズ研究家(?)の自分としては、非常に興味をそそられますね。
もちろん逸話には脚色や尾ひれがつくことが多いので必ずしも正しい情報か、どうかは分かりませんが、その当時の熱量?が伝わってくるので面白いです。
最後に少し話はそれますが、ベニーゴルゾンはハードバップの素晴らしいテナーサックスプレイヤーであると同時に作・編曲能力に大変長けた人物としても知られています。
あのクインシージョーンズやオリヴァーネルソンらと並んで、50、60年代を代表するジャズ編曲家であるということです。(Wiki調べ)
クインシージョーンズは、最も売れたアルバムとして知られるマイケルジャクソンの”スリラー”でプロデューサーを務めていました。また、日本の久石譲が尊敬していたことでも有名ですね。(実際、久石譲を音読みにするとクイシ、ジョウ、クインシージョーンズ、とかけていたこと、なども有名)
そうそう、その流れでクインシージョーンズの演奏をYoutubeで調べてみたんです。
これが、出てきました笑
多分、日本国民全員イントロの部分をどこかで聞いたことがあるのでは?というくらい有名!
(すごいですよね、多分テレビの番組か何かで多用される音源なのかな🤔)
元々は鬼警部アイアンサイド(英語の題名はIronside)というアメリカNBCで1967年から1975年まで8シーズンにわたって放送された刑事ドラマのテーマ曲に使われていたそうです。(wiki調べ)
ジャズジャイアントは皆ピアノ弾けるってマジ?
僕が、ピアノ以外のジャズマンの中で以前ピアノを弾いていた人物として真っ先に取り上げられるのは、アート・ブレイキーです。
事実か逸話かわかりませんが、元々ブレイキーはピアノを弾いていましたがバーにいた別のピアニストの方がピアノが上手かったためその役を取られてしまいます(話によればエロル・ガーナー)そして、他のメンバーにドラムでも叩いていなと言われ、ドラムを始めたそうです。
全くの初心者でしたがトランペッターのディジー・ガレスピーからドラムを習いメキメキ上達していったそうです。(確かWikiに載ってた)
それ以外の人物だとトランペッターのマイルス・デイビスもピアノが弾けたとか
写真を見ていただくとわかるかと思います、後ろにいるのがホレス・シルヴァー、手前がマイルス・デイビスです。ピアニストのホレスシルバーに何かアドバイスをしているようにも見えますね。
さて、なんのアルバムか忘れましたが、マイルスがトランペッターではなくピアノ伴奏をしている曲があったと思うので、その腕は確かだったことでしょう。
他にも、マークレヴィンという方の書いたジャズ理論書、ジャズピアノブックによると
トランペッターのウッディ・ショー、クリフォード・ブラウン、ケニー・ドーハム、フレディ・ハバード、ディジー・ガレスピー、ファッツ・ナヴァロ
テナーサックスのソニー・ロリンズ、ジョー・ヘンダーソン、ハンク・モブレー、コールマン・ホーキンス
アルトサックスのベニー・カーター
ドラマーのマックス・ローチ、ケニー・クラーク、フィリー・ジョー・ジョーンズ
ベーシストのチャーリー・ミンガス、
そして、ジャズボーカルのカーメン・マクレエ
などなど多くのジャズミュージシャンがピアノが弾けるそうです。(これでも一部なのだとか
みなさんがご存知のジャズミュージシャンはいましたでしょうか?
ピアノの他の楽器と大きく異なる点は、音階や和音を視覚的に"見る"ことが可能なところ。
ジャズをジャズたらしめる大きな要因の一つとして"ハーモニーの複雑さ"があります。
その意味で、ピアノはジャズの理論を学ぶのには最適の楽器と言えるかもしれません。
第8回ジャズの名曲〜Giant Stepsの秘話〜
I Want To Talk About You
ジャズピアニストの福居良(1948-2016)さんの演奏です。
今まで、日本人のジャズのプレイヤーの中でここまで力強いビバップのスタイルの方を知らなかったのですが、調べてみるとかなり変わった経歴の持ち主であることがわかりました。(以下ウィキ参考です)
福居さんは北海道出身、父と母は全盲でしたが旅芸人の一段を率いていたそうです。
彼は18歳にアコーディオンを、そして父の勧めで22歳からピアノを始めレコードを聴き、コピーするなど独学で腕を磨いたそうです。そして腕を磨くために上京、渡辺貞夫ら一流ジャズマンらと共演する中で成長していきました。
その後、生涯の師となるジャズピアニストのバリー・ハリスと出会うことになります。
一般的なジャズミュージシャンは子供の頃からピアノや音楽を習うことが多い中、彼の音楽の功績は”何かを始めるのに遅すぎることはない”、ことを明しているのかもしれません。
Gregory Is Here
youtu.be
ニューヨークで活躍する若手アメリカ出身の女性サクソフォニストのアレクサ・タランティーノさんの演奏で2020年のリリースのアルバムClarity(明確さ)に収録されています 。
原曲はファンキーなスタイルで知られる、ホレスシルヴァーが作曲、そして彼の実験的なアルバムとして知られるIn Pursuit Of 27 Manに収録されていた曲です。
原曲ではクインテット編成でフロントにテナーサックス、トランペットだったのに対し彼女はカルテットの編成でフロントはアルトサックスのみです。また、ホレスの鍵盤楽器のグランドピアノは、エレクトロニックピアノにとって変わられています。重たいビートのドラムで、現代風に大きくアレンジされています。
私自身原曲も大好きだったのですが、このアレンジは良い意味で全く違った曲を作り上げました。
Giant Steps
youtu.be
ジョン・コルトレーンがアトランティックレーベルでリリースした名盤、Giant Stepsのカバー、ピアニストのトミー・フラナガンの演奏です。実は、コルトレーンの原曲でもトミー・フラナガンが演奏しているのです!
ここで、疑問が湧くことでしょう、なぜ同じ曲を同じ人物が??ここには大きな秘密がありました。
このGiant Stepsという曲は、当時トップレベルに難しい曲とされていました。
テンポは早いし転調の嵐、さらに少し専門的な言葉で言うと長3度上のキーに転調するという(一般的には完全4度上などが多い)かなり斬新な曲でした。
そのため、その時代に自由にアドリブをとることができたのは作曲者のコルトレーンくらいであり、ピアニストのトミー以上のアドリブをとることは当時の誰にもできなかっただろうとも言われています。
実際、ジャズピアニストのトミー・フラナガンの苦戦している様子がレコーディングに残っています。
最終的に、Giant Stepsは大変有名なアルバムとなってしまいました。トミーはさぞ悔しかったでしょう。
その汚名を返上するかのようにトミーはその後、ピアノトリオ編成でGiant Stepsの演奏をアルバムに収録しました。それがこの動画の演奏になります。
(彼の素直な気持ち?を表しているユーモアのあるコメントを見つけたので共有笑)