A LIFE IN JAZZ|第二章|一度きりの人生を豊かに過ごす秘訣

音楽の紹介やその雑学、読書、生活知としての哲学、など幅広く書いています。

ジャズジャイアントは皆ピアノ弾けるってマジ?

僕が、ピアノ以外のジャズマンの中で以前ピアノを弾いていた人物として真っ先に取り上げられるのは、アート・ブレイキーです。

事実か逸話かわかりませんが、元々ブレイキーはピアノを弾いていましたがバーにいた別のピアニストの方がピアノが上手かったためその役を取られてしまいます(話によればエロル・ガーナー)そして、他のメンバーにドラムでも叩いていなと言われ、ドラムを始めたそうです。

全くの初心者でしたがトランペッターのディジー・ガレスピーからドラムを習いメキメキ上達していったそうです。(確かWikiに載ってた)

 

それ以外の人物だとトランペッターのマイルス・デイビスもピアノが弾けたとか

https://64.media.tumblr.com/tumblr_lsxd5sstJb1qzpj6zo1_1280.jpg

写真を見ていただくとわかるかと思います、後ろにいるのがホレス・シルヴァー、手前がマイルス・デイビスです。ピアニストのホレスシルバーに何かアドバイスをしているようにも見えますね。

 

さて、なんのアルバムか忘れましたが、マイルスがトランペッターではなくピアノ伴奏をしている曲があったと思うので、その腕は確かだったことでしょう。

 

他にも、マークレヴィンという方の書いたジャズ理論書、ジャズピアノブックによると

 

トランペッターのウッディ・ショー、クリフォード・ブラウンケニー・ドーハムフレディ・ハバードディジー・ガレスピーファッツ・ナヴァロ

テナーサックスのソニー・ロリンズジョー・ヘンダーソンハンク・モブレーコールマン・ホーキンス

アルトサックスのベニー・カーター

ドラマーのマックス・ローチケニー・クラークフィリー・ジョー・ジョーンズ

ベーシストのチャーリー・ミンガス

そして、ジャズボーカルのカーメン・マクレエ

などなど多くのジャズミュージシャンがピアノが弾けるそうです。(これでも一部なのだとか

 

みなさんがご存知のジャズミュージシャンはいましたでしょうか?

 

ピアノの他の楽器と大きく異なる点は、音階や和音を視覚的に"見る"ことが可能なところ。

ジャズをジャズたらしめる大きな要因の一つとして"ハーモニーの複雑さ"があります。

その意味で、ピアノはジャズの理論を学ぶのには最適の楽器と言えるかもしれません。  

第8回ジャズの名曲〜Giant Stepsの秘話〜

I Want To Talk About You

youtu.be

 ジャズピアニストの福居良(1948-2016)さんの演奏です。
今まで、日本人のジャズのプレイヤーの中でここまで力強いビバップのスタイルの方を知らなかったのですが、調べてみるとかなり変わった経歴の持ち主であることがわかりました。(以下ウィキ参考です)
 福居さんは北海道出身、父と母は全盲でしたが旅芸人の一段を率いていたそうです。
彼は18歳にアコーディオンを、そして父の勧めで22歳からピアノを始めレコードを聴き、コピーするなど独学で腕を磨いたそうです。そして腕を磨くために上京、渡辺貞夫ら一流ジャズマンらと共演する中で成長していきました。
 その後、生涯の師となるジャズピアニストのバリー・ハリスと出会うことになります。
一般的なジャズミュージシャンは子供の頃からピアノや音楽を習うことが多い中、彼の音楽の功績は”何かを始めるのに遅すぎることはない”、ことを明しているのかもしれません。

Gregory Is Here

youtu.be
 ニューヨークで活躍する若手アメリカ出身の女性サクソフォニストのアレクサ・タランティーノさんの演奏で2020年のリリースのアルバムClarity(明確さ)に収録されています 。
 原曲はファンキーなスタイルで知られる、ホレスシルヴァーが作曲、そして彼の実験的なアルバムとして知られるIn Pursuit Of 27 Manに収録されていた曲です。
原曲ではクインテット編成でフロントにテナーサックス、トランペットだったのに対し彼女はカルテットの編成でフロントはアルトサックスのみです。また、ホレスの鍵盤楽器のグランドピアノは、エレクトロニックピアノにとって変わられています。重たいビートのドラムで、現代風に大きくアレンジされています。
私自身原曲も大好きだったのですが、このアレンジは良い意味で全く違った曲を作り上げました。

Giant Steps

youtu.be
ジョン・コルトレーンがアトランティックレーベルでリリースした名盤、Giant Stepsのカバー、ピアニストのトミー・フラナガンの演奏です。実は、コルトレーンの原曲でもトミー・フラナガンが演奏しているのです!
ここで、疑問が湧くことでしょう、なぜ同じ曲を同じ人物が??ここには大きな秘密がありました。
 このGiant Stepsという曲は、当時トップレベルに難しい曲とされていました。
テンポは早いし転調の嵐、さらに少し専門的な言葉で言うと長3度上のキーに転調するという(一般的には完全4度上などが多い)かなり斬新な曲でした。
 そのため、その時代に自由にアドリブをとることができたのは作曲者のコルトレーンくらいであり、ピアニストのトミー以上のアドリブをとることは当時の誰にもできなかっただろうとも言われています。
 実際、ジャズピアニストのトミー・フラナガンの苦戦している様子がレコーディングに残っています。
最終的に、Giant Stepsは大変有名なアルバムとなってしまいました。トミーはさぞ悔しかったでしょう。
 その汚名を返上するかのようにトミーはその後、ピアノトリオ編成でGiant Stepsの演奏をアルバムに収録しました。それがこの動画の演奏になります。
 (彼の素直な気持ち?を表しているユーモアのあるコメントを見つけたので共有笑)

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Spainだけじゃない、チック・コリアの名曲①

https://www.udiscovermusic.jp/wp-content/uploads/2021/02/CC_At_the_Piano_Color_photocredit_ChickCorea_Prod.jpg

はじめに

2021年の2月9日にチック・コリアさんがお亡くなりになられたことについて、

ご冥福をお祈り申し上げます。

 (若き日のチック・コリアさんがスタン・ゲッツのバンドで演奏している映像です↑)

ピアニストの上原ひろみさんや小曽根真さんなど、日本を代表するアーティストなどとの数々の共演、また何度も来日される親日家としても知られておりました。

 少し私ごとで恐縮ですが、個人的にライブの後でお話したことがある、日本を代表するピアニスト・キーボーディスト・作編曲家・プロデューサーである、扇谷研人さんという素晴らしい方がいらっしゃるのですがその方とチック・コリアさんは家族ぐるみで付き合いがあったを扇谷研人さんのブログにて知り、もちろん、関係性として遠いですし💦おこがましいのは承知ですが、当時としてはすごく嬉しかったのを覚えています。(扇谷研人さんとお会いしたのは、ジャズに傾倒しチックコリアさんの存在を知る数年前だったこともあり)

僕個人としてはチック・コリアさんほど、高い作曲力、演奏技術、さらに人柄の良さも兼ね備えているミュージシャンは中々いないように思います。

 

チック・コリアが影響を受けた人物

さて、少し話はそれますが

https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcTmubxtt2dHgUWIAZaZCsbMYMpq_wDwDLxNQw&usqp=CAU

かなり昔、自分が好きなピアニストであるホレス・シルヴァー(写真上)とチックコリアについて何か関係を調べていたときある記事を見つけました。

結論から言うと彼はホレス・シルヴァーからも学んでいたということなのですが(チック・コリアへ “5”つの質問 - Pianist Lounge - ヤマハ株式会社

そこで彼が「自分が影響を受けたピアニストは?」という質問について答えていました。

すると「色々な人から違った形で影響を受けているから、一人をあげることはできない」

「ジャズの世界では、

マイルス・デイヴィスジョン・コルトレーンビル・エヴァンスバド・パウエルセロニアス・モンクホレス・シルヴァー

「作曲者では

 バルトーク、それにストラヴィンスキー、ずっと後になってからはモーツァルトにも影響を受けた」

と言っていました。

 

ここで、僕は

マイルス、コルトレーンエヴァンスなどは同じバンドで演奏していたし

”新しい音楽の追求”への熱量と方向性が近いイメージがあります。また親交の深かったメンバーだなとも感じました。

また、後の三人のピアニストに関して

 

バドはモンクから音楽理論を習ったと言われていますし、かなり仲のいい師弟だったと

そして、シルヴァーは個人的な意見として

バドとモンクのスタイルを足して2で割った中にファンキーさ(土着感)が加わった人物

だと思っています。

シルヴァーの初期の頃、つまりスタンゲッツのバンドに加わっていた時期などは、特にアドリブがバド・パウエルに近いスタイルという印象です(もちろん彼自身のスタイルも滲み出ていた)。

また、シルヴァーは作曲に関してはモンクに教えを乞うていたらしいです。ホレス・シルヴァーは、その明るくファンキーな曲調から、フィーリングでハッピー、少し天然?なイメージを持たれることが多いですが、先生のセロニアス・モンクはかなりの理論派ですから(実際に数学が得意だったそう)その点で実際と異なると思います。実際はかなり、練られて作られていたのだと思います。発想は直感的かもしれませんが、ツメの部分や曲構成などでは、音楽理論を重視していたのでしょう。


また、ハンガリー出身の作曲家バルトーククラシック音楽でありながら、かなりジャズに近い音を使っていましたし、ストラヴィンスキーなどは、あのチャーリー・パーカーも尊敬しており、好んで聞いていたと言います。

 

 彼の代表曲として、”Spain”が有名ですね。これはジャズを知らない人でももしかしたら一度は聞いたことがあるのではないかと言うくらい有名な曲です。

1分15秒あたりから曲自体はスタートです。それまでは前奏です。

ちなみに、この曲のAメロには”フリジアン”と呼ばれるスペイン感、異国感のある音階が使われています。 白の鍵盤で引く場合ドレミのミから上のミまで白鍵盤を引くとその音階になります。

 

この曲は僕も大好きです。そして人気で有名な曲でもあります。その反面、チックコリア=スペインという印象で終わってしまうイメージが少し、もったいないなと感じております😅

 

このほかにもおすすめな曲として、

Windows”、”BudPowell"、"Straight Up & Down"

などがあります。

ひとつづつ見ていきましょう。

曲紹介

Windows

この曲が初めて紹介されたのは、1967年のスタン・ゲッツのアルバムの「Sweet Rain」が初めてで、その後1968年の「Now He Sings Now He Sobs」というチック・コリアのアルバムで紹介されました。

 

 個人的には後のピアノトリオの方が僕は気に入っています。

さて、Windows の日本語訳の意訳についてですが、

以下のサイトによればそもそもこのWindowという単語が、Wind  (風)+Eye(目)という

意味から来ているようです。しかしこれと言ってしっくりくる意訳がわからないので、もし英語に詳しい方いらっしゃいましたら教えていただけると嬉しいです。💦

なんとなく曲調からは個人的には、リディアン(メジャー)スケールのメロディから、

コンビネーションディミニッシュ系の(ドミナント)スケールへ、そしてまたリディアン(メジャー)へ戻ると言った曲の構成と捉えており、なんとなく窓から見る天気の移り変わりを彷彿としてしまいます。急に雨が激しくなったと思ったら、後で晴れるみたいな。

参考:The literal meaning of the noun ‘window’ is ‘wind’s eye’. – word histories

 今回はここまでにしたいと思います。

他の曲については次回ご紹介します。

ジャズアプリへの道”一からプログラミング勉強を決意”

プログラミングを学びたい

 

使っている本の紹介とその本にした理由

使用している本

こんにちは、今まで色々とジャズの事をメインに投稿してきましたが

実は最近というかここ数ヶ月くらいプログラミングを一から勉強しておりました。

使用している言語は”Python”です。

ちなみに使っている本は

 Eric Matthesという海外の方の書いた”Python Crash Course”の翻訳版です。

選んだ理由

結論からいうと、翻訳された本でそこそこ値が張るのが良いと思って選びました。

自分は大学で独学でジャズピアノを学んだのですが、大学の図書館で見つけたマークレヴィンという人のジャズ理論本に感銘を受け、彼の書いたジャズピアノブックという本を4年経った今でもほんと愛用しています。(まだ読破、理解が最終ページまでできていないです、全キーで練習が基本なので、、、)

また、大学で勉強した外国の方が書かれた専門書の翻訳版は、難しいけど誤魔化しがないし、ユーモアなど織り交ぜるなど、読者に対する愛を感じました笑。(数学すっごい難しかったけど、、、)

そういうわけで、割と海外の人の翻訳した本って(自分にとって)アタリが多いのかなと思うようになりました。(良くも悪くも、不親切というか、、これだけを覚えたら良いよみたいなのが、ほっとんど無い、いやゼロですね。実践や演習を重要視する志向があるのかなと、文章も回りくどいですが曖昧さが少なくて誤解しません)

で、今回のプログラミングの本も外国の人の翻訳本をチョイスしました。

まあ、日本版わざわざ出すくらいだからよっぽどのその本の素晴らしさとか、実感していて、モチベがないと出版しないっしょなんて、安直に思っている節もあります笑 

プログラミングでやりたいこと

見出しにもあるようにアプリの開発が目標です。

自分の構想(あくまで本当に理想)として

ジャズについて情報発信や情報交換が容易で、幅広いレベルで勉強になる

まて、新しくジャズについて興味を持ってもらえる人が増えるような

そんなものを目指していいます。

自分一人で一からとなると、形になるまで数年はかかるのかなと思っています😅

そんなに甘いものではないことは承知の上です。。。。

 

ただ、モチベーションとしてブログなどで進捗を発信することで、モチベーションや他の人とのつながりなど色々とメリットがあると思い、今回このような記事を書かさせていただきました。(プログラミングに詳しい方、何かツッコミどころ等あれば是非お願いいたします🙇‍♂️)

 

元々なんで作ろうと思ったか

ジャズというものが多くの人に少しでも身近に感じてもらえるように、というモチベーションで、これまで色々な記事を書いてきたのですが、その発信方法として、やはりブログという媒体の限界もあるのかなと薄々感じている次第です。(もちろん質の高い記事が少ない、等それ以外の原因も全然あると思いますが😅)

 

確かに某有名な掲示板なども、パソコンを使ってみている人が多いイメージですし(一部の知り合いはスマホで見ていましたが)

なんとなく、アプリの方がネットのブラウザで見るよりもサクサク見れますしユーサビリティも高いように感じます。今の自分も含め若い世代はアプリの方がとっつきやすいし浸透しやすいのかなと思います。

 

少し私ごとで恐縮ですが、僕は某大学の工学部を4年で中退、現在は他の大学に編入し福祉を勉強しています。そういう意味で少しはプログラミングなどの工学の技術に対しあまりアレルギーというか拒否反応がないので、やってみようかと思い立った形です。

 

作ってみたプログラム紹介(インターバルトレーナーの素)

概要

ジャズマンにって、どこの音を基準に次の音は何度であるか(インターヴァル)を判断する能力は早いほど良いです(僕個人はそう思っています。)

例えば、C(ド)にたいして上にb13(短6度)のインターヴァルは?

答え、Ab

みたいに

動作

まず初めに、自分が苦手としているインターヴァルとその方向をプログラミングで設定します。(簡単ですivという変数をコメントアウトされたメモ(灰色の文字)の内容にしたがってなぶればおっけー)

 

実行すると、音階がアルファベットでランダムで表示されます(一回ずつ)

 

エンターを押すたびに答えが表示されます。

 

自分が考えた答えと一致していたらOK

 

以上です。はい💦笑

 

まあ、ゲームの素ですからね、こんなものです。

こういう練習もできるようなものがあるといいなと思い構造を作ってみました。

以下参考までにプログラミングのソースになります。 

import random

tone_pt = ['C', 'Db', 'D', 'Eb', 'E', 'F', 'Gb', 'G', 'Ab', 'A', 'Bb', 'B']

numbers = list(range(len(tone_pt)))

print(numbers)

random.shuffle(numbers)

print(numbers)

#インターバルの指定
#ivがマイナスだと下行になる。
#iv=1 短2度上行
#iv=2 長2度上行
#iv=3 短3度上行
#iv=4 長3度上行

#iv=5 完全4度上行

#iv=6 トライトーン上行

#iv=7 完全5度上行

#iv=8 短6度上行
#iv=9 長6度上行
#iv=10 短7度上行
#iv=11 長7度上行


i=0
iv = 11
answer=''
active=True
#長2度上行
#iv = 2

#0~11の数のランダムリストを音のアルファべット表記と結びつける
while active:
	number = numbers[i]
	if iv>0 :
		toward='上'
	else :
		toward='下'
	iv_a=abs(iv)
#質問コーナー
#上行の場合
	if iv_a == 6 :
		text=f"トライトーン"
	elif iv_a<8 and iv_a % 5 == 0 or iv_a % 7 ==0:	
		text=f"完全{3+int((iv_a/3))}度"
	
	elif iv_a<5 and iv_a % 2 == 0 :  
		text=f"長{int(iv_a/2+1)}度"
	elif iv_a<5 and iv_a % 2 == 1: 
		text=f"短{int(iv_a/2+2)}度"
	
	elif iv_a>=8 and iv_a % 2 == 0 :  
		text=f"短{int(2+iv_a/2)}度" 
	elif iv_a>=8 and iv_a % 2 == 1 :  
		text=f"長{int(2+iv_a/2)}度" 

	prompt=f'"{tone_pt[number]}"の{text}分だけ{toward}行は何?'
	answer=input(prompt)
	if i==len(numbers)-1 :
		print('トレーニングを終了します')
		break

	if answer == '終了':
		break
#ランダムの音列(tone_pt[number])の要素が、音列(tone_pt)のどこの位置(インデックス)にあるかを取得
	tone_indice=tone_pt.index(tone_pt[number])

#tone_indice_max = 11
	check_tone = tone_indice + iv

#ランダムの音列の上にリストの要素がない時の処理(check_toneが11を超えた時どうするかの処理)	
#	print(f"check_tone={check_tone}")

	if check_tone > (len(tone_pt)-1):
		check_tone = check_tone-(len(tone_pt)-1)-1

#ちなみに逆に下行の場合マイナスになった場合パイソンの仕様によって解決される

#		print(f"是正したcheck_tone={check_tone}")
	
#		print(f"len(tone_pt)-1={len(tone_pt)-1}")

	i+=1
	print(f"{tone_pt[check_tone]}の音です\n")

音楽の評価って何?〜音楽から考える多様な価値観とは〜

結論から言うと音楽に対する”絶対的な”評価というものは無いと私は考えます。

例えば、大手音楽雑誌の評価も、あくまでその組織のある一人の人間の意見ということです。

もちろん、世間で有名な曲はそれだけで他の人との話の話題として共有しやすいです。

しかし、それはそれとして

世間で一流だと言われているアーティストの曲しか耳に入れないというのはどうなのでしょう。一流好みなのは必ずしも悪いことではありませんが、個人的な意見としては各々が持っている”感覚”をもっと重視しても良いのではないかと思います。

もしこの記事をみている方の中で、何か横並び主義的な音楽の好みを窮屈に感じている方の助けになれば幸いです。 

https://livedoor.sp.blogimg.jp/la_belle_epoque/imgs/3/0/30e791d9.jpg

 

歴史から振り返る

さて実際、歴史的に見ても、音楽の評価というものはいい加減で、主要な評論家が低い評価をつけられたものが後に殿堂入りするといったことがあるのです。チックコリアの「Now He Sings Now He Sobs」などがそうだということです。(参考:マークレヴィン jazz piano book)

ジャズピアニストのセロニアス・モンクは独自の奇抜な演奏スタイルを貫き、ついに世間の評価を勝ち取りました。彼の強い信念が気になる方はこちらを参照ください。

heiyou2122123255.hatenablog.com

また、他の例で言うと、画家でフィンセント・ファン・ゴッホ、通称ゴッホ

https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcTbCOEGZcitUkTMgZwPWzME3QwUFQWq9GbAhA&usqp=CAU

彼の有名な話として、彼が生きているうちに彼の絵はなかなか売れなかった。そして彼の死後、彼の絵が高く評価されるようになったということです。

ここで、僕が注目したいのはマイノリティの存在です。おそらく一部の人はゴッホが生きていた時から彼の絵を評価していたでしょう。しかしそれが世間に広く広まるには時間がかかったということです。当時もおそらく話題性のある人物の描いた絵は大衆に高く評価されていいたことでしょう。

このように芸術というのは、初めは評価されないものです。しかしここで、個人が大衆の意見に流されてしまうとその作品やアーティストが過少評価されてしまい活動ができなくなってしまうなどの問題が生じる可能性があります。

日々新しい情報が押し寄せる時代だからこそ、じっくり味わうことが重要

周囲と同じ音楽を聴くことを重視しすぎて、自分自身が本来どのような音楽が好きであるか、分からなくなってしますのは、少し寂しいですね。今の時代、自分がマイノリティであってもそのようなジャンルが好きな人とSNSで繋がることが容易です。少数派のコミュニティと繋がれるのが現代の強みでしょう。

さて、ツイッターなどもそうですが、いいね数が多いからと言って信頼できる情報とは限りません。その界隈の人が集中している可能性があるからです。(Badの評価もつくという意味でYoutubeはまだ情報の判断材料が多い)Google検索でも上位にくるからと言って、その情報は必ずしも正しくないのです。(多くの場合むしろ”不正確”なものが多いです。引用元が掲載されていない、曖昧なものなど)

音楽もSNSもテレビも、人に何か印象を与える”メディア”という意味で一緒だと考えることができます。

音楽にしろSNSにしろ、それ自体を一度立ち止まって”個人的に自分はどう感じるか”ということを一度立ち止まって考えてみる。ニュースであればこれはどこから来た情報なのか?など、そうしないと、何か大きなもの、大多数の意見に流されるだけの人になってしまうと私は考えます。

自分の好きな音楽の探し方

音楽に限らずですが、自分が何が好きなのか、自分のことを理解するというのは、意外と難しいものです。本当の意味で心から好きな曲など、ないという方もいるかと思います。

いまだかつてないほど、多くのメディアの影響を受ける現代人にとっては、これはあるあるかもしれません笑。とりあえず話題についていくために流行りの曲は聴いているけど、音楽自体にそこまで好きにならない。そう言った方もしかすると音楽を聴いている絶対量が少ないのかもしれません。または音楽通の人と比べてそこまで熱狂的でないからと、自分は音楽が好きではないと思い込んでいるのではないでしょうか?

僕のオススメはジャンルに問わず聞くことです。例えば、ジャズに限らず、Jpop、ロックや、ワールドミュージック、歌謡曲、果てには童謡など、こう言った幅広い音楽ジャンルの中で、なんか良いなと感じる曲があると思います(ここで重要なのはあまり先入観を持たないように気をつけることです。評価などはあえて調べない等)。

そして共通点を探すことです。また、身近で聞く音楽、テレビの合間に聞こえる音楽や、お店で聞こえる音楽など、そういうものに耳を傾けてみるのもありかもしれません。 

 

雨のときに聞きたくなる曲4選〜シナトラも歌ったジャズの名曲”September Song”の一部を翻訳〜

https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcTFfnnIyQKg-AB9YudbRZgifkgr_RvZtMyUJg&usqp=CAU

若き日のフランク・シナトラ

 

Misty

ピアニストのエロール・ガーナーの作曲、ジャズのスタンダードとしても人気な曲です。

なんと彼はピアニストでありながら生涯楽譜を読むことができなかったとか、、、、

エロール・ガーナーの不思議な経歴について知りたい方は以下の記事を参照ください

heiyou2122123255.hatenablog.com

September Song

 ”September Song”という曲は1938年に俳優ウォルター・ヒューストン主演の”Knickerbocker Holiday”(ニッカブッカホリデー)というブロードウェイミュージカルの挿入歌として初めて使われました。

1946年にはアメリカのポップシンガーとして有名なフランク・シナトラがレコーディングし同年のビルボードチャートの8位にランクインしました。

最終的に当時アメリカのスタンダードな"ポピュラー音楽"として知られることになります。

September Song (9月の歌)歌詞の翻訳

以下、英語の歌詞の一節になります。

 

Oh, it’s a long, long while from May to December
But the days grow short when you reach September.
When the autumn weather turns the leaves to flame
One hasn’t got time for the waiting game.

 

それに対する、日本語訳

 

ああ、五月から十二月という期間は 長く、長く、感じるものだな

ただ、君と過ごす大事な日々は、9月に近づくにつれて短くなっていく

秋の季節が葉っぱを赤く染めるとき

躊躇し、ためらっている時間はないんだ

 

冬至の時期に行くにつれ日が短くなることと、5月〜9月までの期間の長さを対比しているようです。恋人がいる人だけでなく、片想いの人でも当てはまりそうな素敵な歌詞ですね。

 

<英語についてのちょこっと解説>

”days”の意味

ここで days という名詞に対しては

”何か特別なことをしている期間や何かハプニングや良い結果が起こる期間”

という意味合いで捉えることができます。

僕はこの曲の場合は恋愛を表現した歌詞だと想定し

”恋人同士の大切な時間”という意味合いで解釈しました。

 

ちなみに、ネットの辞書 macmillan dictionally にはDaysについて

"a period of time when you are doing a particular thing, or when something is happening or is succesful"

とありました。

 

”waiting game”の意味

そしてwaiting game という名詞は

”状況がどのように変化するのか、自分にとってベストな選択は何か

見定めるために行動に移すのを遅らせる状況”

という意味なので、僕は恋愛の告白のイメージで意訳しました。

 

これもちなみに、waiting game についてネットの辞書 Cambridge Dictionaryには

"a situation in which you delay taking any action , so that you can watch how a situation develop and see what it is best for you to do"

とありました。

 

 このミュージカル自体は元々19世紀前半の作曲家であるWashington Irving(ワシントン・アーヴィング)の作品、1647年のオランダの首都アムステルダムが舞台である"Father Knickerbocker's History of New York"におおよそ基づいているそうです。

(余談ですが、Knickerとは女性の下着という意味なので、、、海外の方の前では注意すべきかもしれません)

作曲はドイツ出身のアメリカ人作曲家 Kurt Weill(カート・ワイル) で、歌詞はアメリカ人のMaxwell Anderson(マクスウェル・アンダーソン)が手掛けました。

 

参考資料

September Song、 Washington Irving(英語版Wikipedia

macmillan dictionally、Cambridge Dictionary

Autumn In New York

”バード”という異名を持つビバップの偉大な音楽家である”チャーリーパーカー”の最もヒットしたアルバム、”Charlie Paker With Strings”に収録されている曲です。

heiyou2122123255.hatenablog.com

ビバップの時期の演奏者はメロディのモチーフを大分変化させバリバリ演奏するイメージなのですが、同アルバムではパーカー自身の超絶技巧的なアドリブいい意味で抑えられているため、非常に聞きやすいです。ジャズを初めて聞く人に特にオススメなアルバムの一つでしょう。

Lost In Paris

最後はトム・ミッシュというイギリスのロンドン出身の現在25歳という若いミュージシャンのデビューアルバム”Geography”に収録されている”Lost In Paris”です。

彼は2012年にサウンドクラウドという音楽投稿プラットフォームから音楽をリリースし始め、2018年に同アルバムをリリースしたそうです。

彼は学生時代ジャズギターを勉強していたことや、2020年のアルバムではジャズドラマーとコラボするなど、ジャズへの関心も強いように思えます。曲調もコンテンポラリーなジャズという感じがします。これからの活躍が楽しみですね!

 

参考文献

トム・ミッシュ Wikipedia

 

いかがでしたでしょうか?

雨の日というと外で遊べなかったりネガティブなイメージを持つことが多いかと思います。

僕自身も雨の日だと気圧の影響か、頭が痛くなったり体調を崩すこともあるのですが

そういう天気の日はそういう状況にあった音楽をかけてみると意外と楽しいものです。

晴れの日にはまた、きっと違った印象になって聞こえますし

皆様が音楽を楽しむきっかけになれば幸いです!

最後までご覧いただきありがとうございました。

第七回ジャズの名曲〜美しく涙を誘う音楽”Nearness Of You”

Nearness Of You

作曲者について

邦題を”あなたのそばに”という名の同曲は1938年に(ホーギーカーマイケル)Horgy Carmichael(1899-1981)によって作曲されました。彼は1899年にアメリカ合衆国インディアナ州のブルーミントンで生まれました。

彼の母親は早くから彼に歌とピアノのレッスンを受けさせており、アメリカのシンガー、ソングライターで同時に俳優としても活躍することになります。

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彼は生涯に数百もの曲を手がけ、その中にはジャズのスタンダードとしても知られるいくつかの曲があります。

例えば”Nearness Of You” 以外にも”Georgia In My Mind”, ” Stardust” などもあります。

アメリカの作曲家であり執筆家でもあるAlec Wilderによれば

カーマイケルは「20世紀前半のポップミュージックにおいて全ての巨匠の中で最も才能があり、独創的で、洗練され、ジャズに方向つけられた人物である」と説明しています。

(参考文献:英語Wiki

一番古い録音音源

この曲が初めて録音されたのは第二次世界大戦の始まった1939年で、ビッグバンドとして有名なグレンミラーオーケストラが演奏し、Ray Eberle がボーカルを担当しました。

非常に古めかしいサウンドではありますが、味があってまた良いですね。

ロックバンドThe Rolling Stonesの演奏

サムネイルの右下のマーク、一度は見たことがあるマークかと思います。

自分自身今まで知らなかったのですが、The Rolling Stonesというイギリスのロックバンドのシンボルマークなのだそうです。

ジャズとロック、一見すると交わらない音楽なイメージもあります。ところがこの曲は違ったようです。ポピュラーミュージックとして作曲されたこともあり多くの人が知る曲なのかもしれません。

Red Garlandの演奏

1961年にRiversideからリリースされたもので、 ピアニストのRed Garlandがリーダーを務めたトリオでの演奏です。ベースにLarry Ridley ドラムはFrank Gantが担当しました。彼は演奏スタイルを生涯一貫させた珍しいプレイヤーとしても知られています。また努力家でおもしろいエピソードのある人物です。彼についてもっと知りたい方は以下のブログを参照ください。

heiyou2122123255.hatenablog.com

 

</p

 

かなり最近の演奏(Laufey)

ギターと歌声というシンプルな構成ですが、美しい歌声と、途中コーラスパートが入るなど高いのクオリティの高さに驚きました。ギターの音がこの曲とすごく合いますね。

歌の練習用の動画

歌詞が書いてあり、歌の練習にもなる動画をUpしている方をYoutubeにて見つけました!

どうぞお役立てください。