ガーシュウィンについて簡単な説明
ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937)、ユダヤ系ロシア人の移民の息子としてアメリカのニューヨーク、ブルックリンに生まれました。
ガーシュウィンといえば、なんといっても”Rhapsody in Blue ”が特に有名ですよね。後世に語り継がれるこの名曲ですが、なんと彼が24歳の時に書いたそうです。恐るべき才能。。。
しかし残念ながら、ガーシュウィンは38歳という若さでこの世を去ることになります。”Summer Time”、”I Got Rhythm”、”Embraceable You"そして、”Fascinating Rhythm”、など、ジャズスタンダードとしても知られる多くの名曲を残しました。
さて、実をいうと私自身は彼についてあまり詳しく知りません。しかし、ガーシュウィンの曲はなんというか、個人的に”斬新で他に追従を許さない”、そんな曲が多いように思います。それはサマータイムのように曲を構成する和音に限らず、メロディーにも表れていると私は感じます。例えば”Fascinating Rhythm”、はよく表しているように感じます。
アルトサクソフォンのアートペッパーによる同曲の演奏です。
いかがでしたでしょうか?
一瞬聞くと拍子が変わっている、、、?ように聴こえるかもしれません。
しかし4拍子でずっと変わらないのです。面白いですよね◎
それでは、彼の名言を見ていきましょう。
”人生”と”ジャズ”の共通点
Life is a lot like jazz. It's best when you improvise.
人生はジャズとよく似ている。即興のときほど上手くいく。
もちろんこれは、なんでもかんでも場当たり的にいい加減にやっていけば良い、というわけではないでしょう。私は人生において意味を持つのは”人との交流”にあると思います。
ぎこちなさや、不器用さ、不安、弱い自分を見せたくない思考などが邪魔をして、相手に失礼なことを言ってしまったり、気持ちを上手く伝えられない経験などありませんか。
相手との豊かな交流の潤滑油として、そこに適度な”人間らしさ”や”素直さ”が必要なのかなと、それらは出そうと思って出せるものではありません。
少し違うかもわかりませんが、私の経験で似たような出来事が過去にがありました。中学生の時、好きな女の子とラインしていた時のことです。
中々やりとりが続かない、そんなことがありました。(もちろん相手が自分のことを嫌っていたり、忙しかった可能性もありますが)
今思えば、当時の自分は相手がどんな反応するだろうとか、色々と考え、”無難な発言”をしていたように思います。もちろん相手のことを考えるということ自体は悪くはありません。
しかし、それを見たその瞬間に感じた”鮮度の高い心から湧き出た気持ち”から、大きく乖離してしまったためか、上手く言葉のキャッチボールができずに連絡が途絶えてしまった経験があります。
このように、人との楽しいコミュニケーションにおいては、その背後に即興的な要素が隠れていることがあるかなと思います。
直感(=即興的な行動)を信じる勇気
Appleの創設者として知られる、スティーブ・ジョブズもこの名言と似たようなことを話していたことをふと思い出しました。彼の人格については賛否ありますが、目指していた姿勢みたいなものに当時憧れていたようです。今から5年前の2016年にメモに保存したものです。
あなたの時間は限られている。
だから他人の人生を生きたりして
無駄に過ごしてはいけない。
ドグマ(教義、常識、既存の理論)にとらわれるな。
それは他人の考えた結果で生きていることなのだから。
他人の意見が雑音のように
あなたの内面の声をかき消したりすることのないようにしなさい。
そして最も重要なのは、
自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい。
それはどういうわけか
あなたが本当になりたいものをすでによく知っているのだから。
それ以外のことは、全部二の次の意味しかない。
”自分の直感を大事にした行動”=”即興的な行動” という点で近いと感じました。
社会のあるべき姿というのは、やはり一定の価値はあります。しかし”その人自身の魅力”というのはどこから生まれるのか🤔心から好きだと感じることを行動に移してこそ、生まれるのではないでしょうか?日頃から、自分が本当に心からいいなと感じるものをよく大切にすることは、まさに即興的な心の動きを緻密に捉えていることに他ならないと思います!
そしてそれらが個々人のアイデンティティや、豊かな価値観の形成に、大きな影響を与えているような気がするんですよねー。
少し脱線してしましました💦ジャズのアドリブ(即興演奏)では、感性を大事にしながら理論を学ぶ。理論を何度も実践していき直感に落とし込むことで少しずつ自分の出したい音が即興的に弾けるようになるのかなと、個人的には思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。