第三回Ja雑学〜チャーリー・パーカーのあだ名”Bird”について〜
今回はチャーリーパーカーについてお話しししていきます。
彼はビバップの創始者として有名です。一体どんな人生を歩んだ人物だったのか?
彼はスタンダード曲を数多く残していますが、変わった名前の曲がいくつかあります。
代表的なものは”Ornithology”(鳥類学)、”Yard Bird Suit”(ヤードバード組曲)など
So whatを歌ったことでも有名なEddie Jeffersonが”Yard Bird Suit”を歌った動画がありました。
彼に関しては以下の記事でも取り上げています、よければご覧ください。
heiyou2122123255.hatenablog.com
さて、 上のふたつの曲ですが両方とも、”鳥”にちなんだ題名になっています。
これは彼は仲間内から”Bird”(バード)と呼ばれていたことが理由です。
Birdの由来は諸説あります。
彼のアドリブ演奏がものすごいスピードで鳥の鳴き声のようにきこえたから、チキンが好きだったから
などなど、どうなのでしょうかね笑
まあとにかく、彼の偉業に敬意を表して”Bird Land”というライブハウスができたくらいですから、彼の名前はBirdで通っていたのでしょう。
そんな彼ですが、普段聞いていたお気に入りの曲は、なんとクラシック音楽でした!
20世紀を代表するロシアの作曲家ストラヴィンスキーの”春の祭典”
また、彼の音楽に対する”姿勢”が窺えるこんな話があります。
ある日パーカーは友人と居酒屋に足を運びました。
当時パーカーの人気はすごいものでしたから、知っていた周りの人たちは群がり、店は大混乱
そんなとき、パーカーはジュークボックスで音楽をかけることにしました。
一流のジャズマンは、どんなジャズの曲を選ぶのか?とみんな固唾を飲んで見守りました。
彼が選んだ曲、それはカントリーというジャンルの曲でした。ジャズではない曲を選ぶとは思ってもいなかった聴衆たちは大変、驚いたといいます。
このように彼はジャズに限らず、いろんな曲ジャンルの曲を吸収していました。
当時は最先端の音楽だったスウィングジャズから、新たな音楽”ビバップ”を生み出すには他の音楽からの影響も多かったのでしょう。
これは今を代表する一流の音楽家にも言えるのではないでしょうか?現代でクールな曲を打ち出して売れていく人物は、一つのジャンルに囚われずに色々な曲を聞いているのかなと個人的には思ったりします。