第四回ジャズの名曲〜隠れた名アルバム3選〜
今回は曲紹介ではなく、オススメのインストアルバムをご紹介します。どれも個性的ではありますが良い曲を多く収録しアルバムとなっております。
Holiday For Pans(ジャコ・パストリアス)
同アルバムはジャズ、フージョンのエレクトロニックベーシストとして知られる、ジャコ・パストリアス(1951-1987)の後期のアルバムです。
本アルバムでは、彼の曲の伴奏に欠かせないスチールパンドラムが主にフロントとして演奏されました。彼自身もパンドラムを叩いて演奏したようです。
第六曲目のCity Of Engelsでは、Blue Setteの作曲者として有名な、ハーモニカ奏者のトゥーツ・シールスマン
テナーサックスはウェザーリポート時代の盟友、ウェイン・ショーターが演奏しています。
本アルバムにはGiant Stepsをパンドラムで演奏した曲が入っており、Giant stepsが好きな方必聴です!
Page One(ジョー・ヘンダーソン)
ジャズにおける数々のヒット曲の裏の多くには彼がいつもサイドマンを務めていました。
隠れた天才テナーサックス奏者ジョー・ヘンダーソンの記念すべきデビューアルバムです。
同アルバムにはジャズスタンダードとして有名な、ケニー・ドーハムの”Blue Bossa”、この曲実はボサノヴァとハードバップの融合を試みた曲で、このアルバムでの初演以降、今では世界中のプレイヤーに演奏されるようになりました。
ジョー・ヘンダーソンの”Recorda Me”、この曲は彼が15歳の時に元々ラテン風にボサノヴァ風にアレンジしたようです、
しかも、それぞれの初収録が同アルバムに収録されています。
この2曲でも十分楽しめるのですが、他にもアジアを彷彿とさせる”Jinnrikisya”
美しいバラードの”La Mesha”など、聞き応えのある良曲が多いことでも知られています。
また、ピアニストには若き日のマッコイ・タイナー
トランペットはジョー・ヘンダーソンの親友ケニー・ドーハム(手前がドーハム、奥がヘンダーソン)
が参加しています。
Secret Story(パット・メセニー)
このアルバムは1992年のパットメセニーのアルバムです。
彼は先ほど紹介したジャコ・パストリアスとも大学からの音楽仲間で親交が深いことで有名です。メセニーのファーストアルバム”Bright Size Life”ではパストリアスの初期のスタイルのエレクトロニックベースを聴くことができます。アコースティック、エレクトロニックの両方こなすジャズギタリストです。
同アルバムはジャズ、ロック、ワールドミュージックなどいろんな要素が含んだナンバーとなっており異色の作品として知られています。また、同アルバムのCherry blossomでは矢野顕子がヴォーカルとして参加しています。
最後まで見ていただきありがとうございました!
それではまた!