【永久保存版】ジャズのススメ〜ジャズの楽しみ方〜
こんにちは
さて、今回のテーマは
ジャズに興味はあるけど何をどのように聞いたらいいかわからない
そんな方に向けて
初めてでも、ジャズを楽しめる方法を
いくつかご提案をさせていただきたいなと思います。
少し長くなりますが、最後まで読んでいただければ幸いです。
(ジャズの演奏形態についてよくご存知の方は、生活音として活用へ飛んでいただいて大丈夫です。)
そもそもジャズって??
そもそも、ジャズってどう演奏してるの?という疑問を持っている方も
いらっしゃるのではないかと思います。
確かにクラシックやポップスと比べて自由度はかなり高いのですが
演奏の際のルール、大体の流れは決まっているのです。
このこと知っておくことは、ジャズを基礎を理解する上で大事なので
ぜひ覚えていただけると嬉しいです。
ジャズの構造
一口にジャズといっても、携帯電話のように、
その時代ごとに様々な形を取っています。
今回はその中でも最も演奏されるスタンダードな形式をご紹介します。
一般的にジャズの演奏をするというと、この流れで演奏が始まります。
イントロ(ない場合もある、基本ピアノ)
↓
テーマを1周演奏する
↓
*アドリブ:基本的に管楽器、ギター、ピアノ、ベース、ドラムの順番でおこなう
(それぞれの楽器がアドリブをとる時間(周回の数)は一緒です)
↓
テーマを一周演奏する
↓
アウトロ(ない場合もある)
*アドリブ(ソロと同義)とはその曲の和音の進行(=コード進行)の範囲内でその場で音楽を演奏すること(=即興表現)
つまり、ジャズはテーマの演奏時間に比べてアドリブの割合が高く、曲の一周が基本的に短いという特徴があります。
馴染みのあるテーマの出番が少ないこと、さらに歌詞がないことが多く、初見で聴くのは苦痛と感じるのもやむを得ない部分もあります。
つまり、歌と同じような聞き方をしても、よっぽど知っている曲でない限り
純粋に曲だけ聴いて楽しむのは難しいことがわかります。
そこで、初めての方はどのようにジャズを聴くと良いか
自分なりに考えてみました。
生活音として活用する
最初は、何か作業をしているとき。
また、リラックスしたい時に聴くのをオススメします。
例えば、カフェを例に挙げましょう。
なんとなく、” ジャズってカフェとかお洒落なところで流れてるイメージ”
ありませんか?
ジャズは歌詞が無い分、曲の印象(景色)要素が強く残りやすく
イメージしやすいんだと思います。
実際、ジャズの中には、カフェのようなリラックスした空間をイメージするのに
適した曲のジャンルが存在します。
もちろん喫茶店という”空間”がきちんと管理されているからこそ、おしゃれなイメージを持てるリラックスというのもあると思うのですが、音楽による力も侮れません。
それでは例としてお洒落なカフェのイメージとして
曲を紹介します。動画では二曲続けての演奏になります。
7分半ほどの動画になります。
いかかでしたか?
それぞれ
Desafinado:調子外れ(恋人同士のすれ違いを楽器の調子外れに例えたもの)
Girls From Ipanema:イパネマの娘(実際にイパネマ海岸という場所がある)
という曲になります。
これは両方ともボサノヴァ(ブラジル音楽の様式のひとつ)の代表曲です。
演奏は”Stan Getz”というテナーサックス奏者で(写真左
彼は”Chet Baker”とともにアメリカの西海岸で生まれた”クールジャズ”の代表的なプレ
イヤーとしても知られています。 写真の右の人物は若き日の”Miles Davis”トランペッターです。ジャズの皇帝と異名を持つほど、ジャズをやっている人に知らない人はいないくらい、また、凄まじく先見の明を持ったプレイヤーです。
<<もっと演奏を楽しみたいあなたに>>
1分15秒あたりからサックスのソロが始まり
2分のところでベースソロが始まります。3分前にはソロが終了
その後、ピアノがつなぎのフレーズを弾きます(2曲とも曲調が同じなので同じ曲が続いたような演奏が可能なわけです)
3分25秒あたりで、サックスが目で合図を出し、その後すぐにピアノが短いイントロ
を弾きました(気がつきましたか?)
後の演奏は省略します、、、、。
この演奏は2曲連続して演奏するという極めて稀なケースです。
このようなライブ映像のように、瞬間瞬間における、演奏者達の言葉に出ないやりとりを見て、自由なタイミングで、曲が想像されていくのを観察するのもまた、ジャズの楽しみの一つかもしれません。
Tips
①ゆったりしたい時はボサノヴァを聴いてみる。②曲を聴いたときのそのイメージを持つことが大事!好きなイメージの曲が見つかったら、どういうジャンルの曲なのか調べ、検索してみる、他のカバーを聴いてみる。
アレンジを楽しむ
もうすでに自分の好きな曲がある人、また有名な曲を知っている人は
その題名をYoutube、Apple Music、Sportify などで検索して、他のジャズプレイヤーの
演奏を聴いてみましょう、同じ曲でも手を加え
印象をガラッと変えることができるのもジャズの特徴です。
例えば、Sound of music という映画で有名な”My Favorite Things”の原曲がこちら
コルトレーンによって演奏されたものがこちら
いかがでしょうか、後者の方がかなり荘厳な感じがしませんか?
以下、1つ目は原曲、2つ目はアレンジになります。よかったら聴いてみてください。
上級者向け:自分の好きな曲調を
演奏しているプレイヤーを調べる
前の項目では”生活音として活用する” ではカフェのイメージと近いであろう
明るいボサノヴァを例に出しました。
実はこの他にもジャンルや曲から受ける印象があり(人それぞれ)
数え出したらきりがありません。
そのため、個人的ではありますが、重要だと思うジャンルと印象を種類分けしたもの
そして主な演奏者を挙げさせていただきます。
注)必ずしも演奏者と曲のイメージと一致しているわけではありません、彼らはいろんな曲をカバーしていますし、LockやHipHopなど幅広いジャンルをミックスして演奏している方もいます:マイルスデイビスなど
①ボサノヴァ(ゆったりで明るめ、海岸のイメージ)
>代表的な演奏者
アントニオ・カルロスジョビン(ピアニスト)有名なアルバム:Stone Flower
②ラテン(リズミカル、少し暗め)
>代表的な演奏者
ホレス・シルバー(ピアニスト)
代表的な曲:Song For My Father、Nica’s Dream
③ビバップ
(複雑で高速なアドリブが持ち味、またソロの時間が長いことが多い)
>代表的な演奏者
バド・パウエル(ピアニスト)有名な曲:Cleopatora's Dream
チャーリー・パーカー(アルトサックス)有名な曲:Confirmation
ウィントン・ケリー(ピアノ)有名な曲:On Green Dolphin Street
(曲調とアドリブが華やかでスピード感がある。
リズミカルで、フレーズ的な聞きやすいブルージーなアドリブ)
>代表的な演奏者
ホレス・シルバー(ピアニスト)有名な曲:Quicksilver
ホレス・シルバー(ピアニスト)有名な曲:How Did It Happen
⑤クラシック寄りな落ち着いた響きのジャズ
(曲の構成がやや複雑、優雅な演奏が特徴)
>代表的な演奏者
ジョン・ルイス(ピアニスト)有名なアルバム:Afternoon In Paris
ビル・エヴァンス(ピアニスト)有名な曲:Waltz For Debby
バンド名:M.J.Q(モダンジャズカルテット)有名なアルバム:Django
⑥クールジャズ
(切れの良い演奏に、優しくなめらかなアドリブが特徴)
>代表的な演奏者
スタン・ゲッツ(テナーサックス)有名なアルバム:Stan Meet Chet
チェット・ベイカー(トランペッター)
彼は、楽器だけでなく歌も一流なトランペッターとして知られる。
アート・ペッパー(アルトサックス)
⑦モードジャズ
(教会の旋法をジャズに取り入れたことにより生じる
不思議な感覚が特徴、和音の変化(=コードチェンジ)が今までの曲より少ない)
>代表的な演奏者
マイルス・デイビス(トランペッター):有名な曲 So What
ウェイン・ショーター(テナーサックス):有名な曲 Footprints
マッコイ・タイナー(ピアニスト):有名な曲 Passion Dance
まとめ
世間ではジャズは人気がない、古い音楽だ、そんなイメージとは裏腹に
YouTubeではリラックスJazzとかナイトJazzとか
そういったタイプの動画が、再生数、評価ともに結構高かったりするんです。
ただ本場のジャズも是非一度は聴いてみてもらいたいなと思い😥本ブログを
作成しました。なるべく、初見で聴いてもいいなと思える曲を厳選しました。
曲選び、楽しい生活に少しでも貢献できれば嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
それでは、また!!!